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37.「2017年に読んだ本の感想」

2017年に読んだ本の感想

※敬称略

 

テッド・チャンあなたの人生の物語

2017年夏に公開された映画「メッセージ」の原作。とても面白いと評判だったから読んだ。突如現れた、ただ浮遊するだけのUFOに接触を試みる話と、主人公の家族との日々の生活が交互に描かれてる。テーマにもなっている光の屈折に関する理論の説明が何度読んでも理解できずに苦しんだ。終盤、話の構造に気付いてそれが確定したときはゾクゾクした。詳細なネタバレは避けるが、当時の感想を振り返ってみると「宇宙人たちがなぜ会話をするのか。それは彼らにとって会話=行動であり、相手や自分自身の指示するものとして使用している。これから起こす行動の指示や説明を行っているのだ。ある意味言葉にすることは行動を強制的にし、また行動への積極性も生まれてくるのだろう。夢を言葉にするといいみたいなことをよく聞くが、言葉も行動の一種であり、つまり夢への行動の最初の一歩を踏んでいるのだ」みたいなことを書いてあった。後半は良いことを書いてある。ただこの感想からどういう宇宙人なのか想像できない、謎。というか話が主に描いているのは残酷な結末が待っていても、過程を楽しもうみたいな話だった。

 

東山彰良「流」

この頃はとにかく本を読み漁りたい時期だった。そのためまず直木賞受賞作を眺めていたところ、この本の審査員の絶賛ぷりが凄まじかったので読んだ。めちゃくちゃ面白かった。異様に面白かったことだけは覚えている。導入が好きだった。祖父が殺害され、その犯人捜しから話が始まる。といってもすぐに見つかるわけでもなく、犯人捜しの間に徴兵や恋愛、ヤクザとの抗争などの人生が描かれ、やがてその体験全てが祖父を殺害した人物との衝突に繋がっていく。もう一回読もう。

 

恩田陸蜜蜂と遠雷

 この本もめちゃくちゃ面白かった。分厚いし、2段構造で分量やばいなと思ったけども、あっという間に読み終わった。ピアノコンクールを描いた話で3人の天才と1人の秀才が主人公。天才同士でひたすら褒め合ってる。演奏シーンが8回ぐらい描かれているが、すべて違う筆致であり、またどれもがどんな演奏しているのか、観客がどのようなことを想起しているのかが分かって、読んだ後にはめちゃくちゃ知ったかぶれる。クラシックは全くわからないのに分かった気になれた。作者すごい。

 

ユウキロック「芸人迷子」

 芸人として迷っていたことが書かれてあった気がする。

 

外山滋比古「思考の整理学」

 思考が整理された。

 

筒井康隆「旅のラゴス

 ラゴスが旅をしていたぐらいしか思い出せない。

 

⑦こだま「夫のちんぽが入らない」

 誰にも相談できない悩みを抱え持つことはとてつもなく苦しく、人を追い詰めていくのだろう。辛いことは連鎖し、こちらも辛かった。

 

森見登美彦有頂天家族

 2015年以前に読んでいて、第2章が発売されるためもう一度読んだ。たぬきは可愛い。

 

遠藤周作「沈黙」

イエズス会の高名な司祭が日本で拷問にあい、棄教したとの報告を受け、真相を確かめに行くその司祭のかつての弟子2人の話。毎日祈りを捧げているのにも関わらず、私が辛い目に遭った時になぜ主は何もせず沈黙しているのか。に対して、イエスは沈黙ではなく一緒に苦しんでいたと描いた作品。もし拷問の辛みに耐えられなければ踏み絵を踏んで棄教してよい。踏み絵を踏むことも心痛だろうがそれも私は一緒に苦しむ。イエスはユダの裏切りすらなすべきことをなせと言った結果であり、赦してるっぽい。

そういえばワンピースの白ひげもこれに近いかも。白ひげ傘下の海賊スクアードが海軍の赤犬に騙され、結果白ひげを刺す。しかし、「バカな息子を、それでも愛そう」と言って許した。お前がそうしたいと思ったならそうしろ精神。

どっかの県知事のコロナ禍の最中で「自身の給与を1円」にするという発言もこれに近いかもしれない。コロナによって生活難となった人と同じ苦しみを味わうということだろう。有権者の中には、この行動に感銘を受ける人もいるかもしれない。ただし、知事は神ではない。ゆえに生活難となった人と同じ苦しみを味わってる場合ではなく、生活難となってる人を早く助けるべき。お前が一緒に苦しみ味わったところで。削減した給与分をコロナ関連の予算に充てたり、給付金などにするってことまで発表すればよかった。どこかにそれらが明示されてるかもしれないけど、給与削減したした発表しないのは悪手。だからなんだって話。

 

村上龍5分後の世界

突然、現実時間から5分だけずれた世界へ飛んだ。そこでは戦争が続いており、主人公は元の世界に戻ろうとするもその戦争に巻き込まれていく。最後の主人公の決断が印象的。

 

森見登美彦有頂天家族 2代目の帰朝」

 タヌキが可愛い。ひたすら誰も死なないでほしいと思いながら読んでた。

この年は京都と地元の2か所で野生のタヌキを見た。

 

ピース又吉直樹「火花」

最後の先輩の取った行動が気持ち悪かった。映像ではどうなっているのか。 

 

テッド・チャンあなたの人生の物語

もう一回読んだ。構造に気付く瞬間がどこだったかわかりたくて。だが、それが分からなかった。読んでてゾクゾクしたのは1回目のみで、貴重な体験だった。理論について、今度はすんなりと理解できた。 

 

テッド・チャン「バビロンの塔」

なんか塔に上る話。

 

テッド・チャン「理解」

 何も覚えてない。

 

テッド・チャン「0で割る」

内容は忘却の彼方。 

 

村上春樹騎士団長殺し

例えの中で例えだして困惑した。

独特な筆致はなんかの複線かと思ったら違った。

たくさん読まないとこの人の良さはわからないのだろう、とりあえずおれは向いてないかもと思った。公演の手伝いに行ったときに4,5年下の子が村上春樹の良さを語っていて、聞いてみると、汚い面を汚いままに書いていることが美しいみたいなことを言ってた。 

 

⑱燃え殻「僕たちはみんな大人になれなかった」

大人になれなかったそう。 

 

中村文則「教団X」

とある教団に入り浸るようになった知人を探しにいく話。それと交互にして別団体の教祖的な人の説法みたいなのが描かれる。この説法を今でもたまに読み返している。仏教は仏の悟りを弟子たちが教義としてまとめたものであり、仏自体はああしろこうしろとは言ってないだとか、仏は「我思うゆえに我あり」をはるか昔に否定しているだとか、仏は原子の存在に気付いているだとか。

 

⑳オードリー若林正恭「表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬」

父親との話が印象的だった。

キューバに行ってみたい。 

 

㉑今村夏子「星の子」

怪しい水のおかげで助かって、そのまま怪しい団体へと入信する両親。若い娘はそれをどうすることもできず、ままならない日常を過ごす。みたいな話だった。あり得そうで怖かった。今村夏子さんの話はどれもあり得そうで怖いみたいなのが多い印象。それを信じており、それで幸せならもういいのかもしれない。職場の前の前の課長が水素水を重宝してて、それもその人がそれを好きならもういいのかも。

 

㉒村田紗耶香「殺人出産」

10人産んだら1人殺していいという話。内容は忘れてしまったが、かなり怖かった気がする。 

 

㉓村田紗耶香「トリプル」

3人で付き合うみたいな話だった。三角関係というわけではない。 いろんな行為も3人で行う。だからカップルならぬトリプル。

 

㉔村田紗耶香「清潔な結婚」

 あんまし覚えてない。

 

㉕村田紗耶香「余命」

あんまし覚えてない。が、村田紗耶香さんの話はどれも生々しい感じがする。

 

伊藤明彦「未来からの遺言 ある被爆者体験の伝記」

とある被爆者の体験をよくよく紐解いていくと、どうやらいろんな人の体験談を交えて構築しているらしい。しかし、あまりにも強烈な体験を経るとそのように記憶が混同してしまうんだなと思った。ライムスター「ガラパゴス」の宇多丸のヴァースに、 「なんせはるか太古からの輸入文化大国 ま、どこの国もそんなもんで大部分がおあいこな ごちゃ混ぜな遺伝子併せ持つ異形なキメラ」というのがあり、文化はキメラなんだというのがこの本読んで合点がいった。

 

垣根涼介「室町無頼」

応仁の乱の話。 彷徨っていた主人公が拾われて、修行し、戦争に参加する話。面白かった。修行シーンが痛そう。

 

ロバート・A・ハインライン夏への扉

夏になったので読んだ。昔読んだけど内容忘れたのでそれもあって読み返した。歴史の裏ではこういうことが起きていた系の話で好き。 

 

スティーブン・キングダークタワーⅠ ガンスリンガー

文字の多さが半端ない。かつ緻密すぎる。油断しているとすぐ話を見失う。 

 

㉚丸山ゴンザレス「世界の混沌を歩く ダークツーリスト」

 クレイジージャーニーで特集されていたニューヨークのセントラルパークに住む人の話とかがまとめられている。面白かった。クレイジ-ジャーニーがああいう形で終わったのは残念。

 

アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリ「星の王子様」

全然内容覚えてない。

 

ジェイムズ・ティプトリー・Jr.「たったひとつの冴えたやり方」

意外と悲しい話だった気がする。 

 

ウィリアム・アイリッシュ「幻の女」

携帯電話もまだない時代の話。見事な構成だったが、ことあるごとに「あ、携帯ないのか」と思ってしまった。 

 

森見登美彦ペンギン・ハイウェイ

読むのにすごい苦労した気がする。 不思議な存在はいっぱいあるのだ。

 

筒井康隆残像に口紅を

50音の日本語が話が進むにつれ、1音ずつ消えていく。当然物語も消えた文字は使われて行かないため、最後の最後にはたった1音で終わる。最後までちゃんと物語として読めたのが凄い。 

 

平野啓一郎「マチネの終わりに」

 中盤のとある人物の自己中心的行動が酷すぎるだろ!と思ったあまり、読書を一時中断していた。意を決して読み進めると、やはり大変なことが起こり、ほんとにいろいろあったが、最後には良かったねという感想で終わった。

 

読書の感想なのに内容覚えてないのは申し訳ない。

36.「2016年に読んだ本」

2016年に読んだ本の個人的な感想

※敬称略

もう4年も前のことだからあまり覚えてない

確か読んだ順

あんま調べずに、当時思ったことを書き連ねてます。

 

西加奈子「サラバ」

全6章構成で4章ぐらいから加速度的に面白くなった気がする。

生まれてから30代中盤までの半生を描いた作品。西加奈子さんの自伝的な要素もあるらしい。主人公は男性だけど。

始まりの一文と終わりの一文がかっこいい。

主人公は幼少期をエジプトで過ごすのだが、初めてピラミッドを見た時に、ピラミッドを見上げ「でっけー」と言うシーンに憧れて、自分もエジプトに行ってピラミッド見て「でっけー」と言いたくなったことを覚えているし、今でもそうしたい。コロナでどうなるかわかんないけど。

正直、第3章ぐらいまでは関連性のあるかわからないエピソードが語られるのみで、なんならイケメンで才能もあって猟奇的な姉にはめちゃくちゃ困らされるけども順風満帆な人生なので、話がどう終結していくのかわからず面白いのか?と思いながら読んでいた。しかし、終盤からはその世界に引き込まれ、気付いたら夢中で貪り食うように読んでいた。そして今では面白さに関わらず人生を変えた本は何ですか?みたいな質問をされたら、自分はこの本ですと答える。面白い本はいっぱいあれど、ここまで心奪われたのは今のところサラバだけだった。たぶん今後もこんなに心奪われることはない気がする。

よく人生を変えた作品みたいなのが語られるけど、そんな作品がまずあるのかって話だし、出会えても1つぐらいだろうと思うけど、自分は出会えたので運がよかった。

ちなみに高3で出会ったライムスターも衝撃的だった。それ以前に聞いていたヒップホップは何だっけぐらいに本物のヒップホップに出会ってしまったという体験だった。

よくよく思い出すと中学時代はリップスライムケツメイシを聞いており、高校時代は降神やニトロマイクロフォンアンダーグラウンドを聞いていた気がする。

降神は文学的過ぎて何歌ってるのか正直わからなかったし、ニトロは普通に何歌ってるのかわからなかった。そんな中で2011年8月ごろにいいともに出演していたライムスターを見て、当初は何だこのおっさん達と思っていたが、即興という名の用意されたフリースタイルラップを聞いて、かっこいいなこのおっさんらとなり、YouTubeで「ワンスアゲイン」「ラストヴァース」を聞いて衝撃を受けた。こんなにも一つのテーマを同じ韻で踏みながら深堀し、追及していく日本語ラップがあったのかと。当時、日本語ラップは駄洒落的でテーマをはぐらかしてんなと思ってた時に聞いたライムスターは尚更衝撃的だった。

本の感想なのに脱線しすぎてる。とりあえず今までの人生で衝撃を受けたのはライムスターとサラバ。2個もあんのか。

とにかくサラバ読了後の衝撃、開放感が凄かった。サラバ前後で考え方も変わったし、サラバ読む前までは何を読んできたのか思い出せなくなったし、以降サラバのような作品を求めて読書してもしばらく物足りなさを感じていた。

2011年に苗字が変わった。家名を継ぐために。そこから何かずっとモヤモヤしたものを抱えていたのだろう。この本を読んでそれが解消された。モヤモヤが解消されると思って読んでないからこそ衝撃を受けたのだろうし、そもそもモヤモヤを抱えていたことにもこの本を読んで気付いた。また、この本を読む以前までは「私は私」みたいなことを抽象的に考えすぎたのか全く意味が分からなかったし、自分探しの旅も馬鹿にしていた。しかし、初めてそれらを理解出来た気がする。それらを表現している箇所は何度も何度も読み直した。

またこの本を読んでなぜ人は宗教にハマるのかについても考えだした気がする。世界的には何かしらの宗教に入っている方が普通っぽいので、ハマるという表現が正しいかはわからないけども。とにかく、信じるとは何かということを考え出した。

 

「あなたが信じてるものを、誰かに決めさせてはいけないわ」

章のタイトルにもなっているこの言葉は、主人公に強く響き、僕の心もつかんで離さなかった。

 

サラバについてはいろいろ書きたいことがあるけども、2018年にも読んだのでそこで書く、かも

 

森見登美彦「夜行」

表紙と帯が気になったので買った本。

確か同窓会的な感じで集まって、それぞれが「夜行」という絵にまつわる体験を話していく話。それぞれのエピソードが怖かった。

もう一回読もう

 

西加奈子「舞台」

ニューヨーク旅行に行って一文無しになる話。

サラバで西加奈子さんを知って、あらすじが面白そうだから読んでみた気がする。

自分とは何かを知る話だった。

 

西加奈子「きりこについて」

これもあらすじが気になって読んだ本だった気がする。そして自分とは何か見たいな話しだった気がする。

あんまり覚えてない

 

森見登美彦「聖なる怠け者の冒険」

主人公は何もしない。寝てるうちに事件に巻き込まれてた。

作者の他の作品のキャラがたくさん出てるそうで、他の作品を一通り読んだらまた読もう

 

吉田豪「聞き出す力」

いろんなインタビュー例をもとに聞き出す力を説明してた、気がする。

 

大塚明夫「声優魂」

声優も大変だなと思った気がするし、その一線で活躍する人の考え方は他の事柄にも通じるなと思った気がしなくもない。

 

西加奈子「窓の魚」

内容なにも覚えてないけど、今あらすじ読んだら面白そうだからもう一回読む

 

⑨オードリー若林正恭「社会人大学人見知り学部卒業見込み」

二子玉川文教堂で購入したことを覚えている。

当初、ハードカバー版をレジに持って行った。すると店員のおばさんが「これいい本なんですよ!ちなみに文庫版も出てて、内容も追加されていて、より充実してますよ!しかもハードカバーより安いし」と勧められた。僕は「あ、じゃあ文庫版でお願いします」と言って、文庫版と取り換えてくれた。後にも先にも書店で店員と話すのはこの時だけだったけど、本の話をできるのは嬉しかったので、今度は誰か店員に話しかけておすすめでも聞いてみようかしら。コロナでどうなるかわからないけど。

内容もよかった気がする。売れてきたことによる葛藤が描かれていた。

 

⑩戸部田誠「1989年のテレビっ子」

自分の生まれる前のテレビについて、知っていること知らなかったことが整理され、どれもワクワクするような内容だった。

売れっ子はみんな努力をしている。

 

⑪一色信幸「配達されたい私たち」

あらすじに惹かれ、内容もよかった。

人生つらくなったときに読むといいかも。

また読もう。

 

西加奈子「i」

西加奈子さんは自分とは何かについてをいろんな手法を用いて伝えてきているんだなと思った。それが響いたのが自分にとってはサラバだった。正直、サラバ以外の西加奈子さんの本では、「私は私」論があまりしっくりきてない。だからこそ、人それぞれにどれか必ずヒットする作品がある気がする。

おれの読み方が浅いのかもしれない。

このとき新宿で西加奈子さんの個展もやってたのでそれも見に行った。

絵も勉強しないとなと思った。

「i」はサイン入りの本が売ってたので、それを購入した。

 

内村宏幸「ひねりだす力」

イデアはひねり出すんだ。

 

藤井健太郎「悪意とこだわりの演出術」

付録でついてたPUNPEEの曲が好き。

 

フランツ・カフカ「変身」

主人公が理不尽な目に合って可哀そう。

 

⑯今村夏子「あひる」

不思議な話だった。

 

森見登美彦走れメロス

楽しい話だった。

 

⑱村田紗耶香「コンビニ人間

「え、一緒に住むんかい!」と思った気がする。

 

道尾秀介「サーモンキャッチャー」

小説だけでなく映画化計画もあると帯に書いてあったけど、そのあと一向に映画化の話が出てこない。

 

いとうせいこう「想像ラジオ」

不思議な話だった。

 

 

本の感想なのに覚えてないのがいっぱいある。

しかし、あくまで当時の感想を思い出して書いてみるであり、今読み返したらそれは2020年に読んだ本とカウントされるので、そんな調べずにありのままに書いた。

 

35.「パンを求めて 第一章:出掛ける」

その日、浜岡は朝早く起きた。

といっても9時ではあるが。ただ、いつも休日は昼過ぎまで寝ていることが多いため、それに比べるとやはり早い。布団の横では目覚まし時計がジンジンと鳴っている。それを気にすることもなく、おもむろに起き上がって浜岡は窓に向かう。カーテンを開けると、眩しい日差しが部屋に差し込んでくる。気持ちのいい朝だ。大きく伸びを2回する。昔、2回伸びをすると完全に目が覚めると何かの専門家がテレビで言っていた。それ以来、浜岡は目覚めたら2回伸びをすることにしている。効果を実感したことはない。このタイミングで目覚まし時計を止めて、次に洗面台へと向かい、顔を2回洗う。また2回だが、こちらに関してはなんとなくである。だからたまに3回洗うときもある。顔を洗ったのち、歯磨きを行いながら朝食の準備を始める。といっても冷蔵庫から前日の夜にこしらえたサラダと牛乳を取り出し、食パンにバターを塗ってトースターで焼くだけだ。焼いている間にうがいをしに洗面所へ戻り、玄関のポストへ新聞を取りに行く。新聞を取ってリビングへ戻ってくると、パンがちょうど焼き終わっている。パンを皿に取って机に運び、テレビをつけ、新聞を読みながら、朝食を摂る。ここまでが浜岡の朝のルーティンである。以降は平日なら会社へ行く準備を、休日ならゲームなどをし始める。浜岡はこの朝のリズムを頑なに守っている。しかし、今日は珍しく用事がある日だった。なので、浜岡は朝のルーティンを終えたのち、早々に出掛ける準備をして、そそくさと家から出ていった。

 

浜岡は木造2階建てアパートの1階角部屋に住んでいる。築30年で少しボロボロのところも見受けられるが、浜岡はここを、そしてこの近辺を気に入っている。1DKだが風呂トイレが別で日当たりもよい。駅からも歩いて10分ほどだし、近くにコンビニやスーパーもある。そしてなにより美味しい自家製パンを売っているパン屋がある。そう、浜岡はパンが好きなのだ。

例えば食パン。トースターで焼いたときの、鼻全体を包んでくるかのような香ばしい匂い、白い生地にこんがりとした薄茶色、さらにその上を溶けたバターによってコーディングされたあのコントラクションがまずたまらなく好きであり、それに噛んだときのサクッという音に食感に、バターの奥から噛むたびに染み出してくる小麦粉の味とたまらなく好きなのである。また、今日はたまたまバターだったが、ジャムなどを塗るときもあれば、トースターで焼いた後にチョコを塗り、溶けていくのを楽しみながら食す時もある。フレンチトーストにするときもあれば、むしろ何も塗らずに食べるときもある。ほかにクロワッサンやアンパンも好きであり、クロワッサンは、何層も折り重なっていることを実感する噛んだ瞬間が好きであり、アンパンはただただ好きである。とにかくパンに目がないのだ。

そんなパン好きの浜岡のもとにある情報が飛び込んできた。それは、その近くのパン屋で最近、とんでもなく美味いパンが発売されたとのことだ。どういったパンなのか。その情報はまだ掴めていない。ただただとんでもなく美味いパンなんだと風の噂で聞いた。そして厄介なことに1日限定100食、しかも毎週土曜日のみ、午前中の11時からの販売らしい。そんなわけで、普段だったら寝ている休日に早起きして買いに行くことにしたのだ。

実はというと、先週も浜岡は10時ごろに起きてパン屋へと出掛けていた。しかし、着くとすでに行列ができており、またその日はテレビの取材も行われていた。店員に聞くともう今日の分は売り切れらしい。買えなかったのだ。テレビの放映はまだ当分先らしいが、しかし、テレビで放映されれば今よりも当然人が集い、ますます買える可能性が減るだろう。だからこそ今のうちに買う必要がある。だから休日にもかかわらず朝早く起きたのだ。正直起きれるが緊張はしたが、無事に起きれてよかった。その安堵と期待を胸に、浜岡はパン屋へ続く道を歩いていた。

そんな浜岡の前に、いくつもの荷物を抱えたおばあちゃんが現れた。

そして、この出会いこそが浜岡の今日という最悪な1日の始まりだったのだ。しかし、浜岡はそのことをまだ知らない。

34.「年の瀬に」

年の瀬にインフルエンザになった。

しかも人生初めてのインフルエンザだった。

今まで元日に風邪をひく経験が何度かあったが、初めて年を越す前から風邪を引いた。

 

インフルとは、こんなにも頭が痛くなり、何にもやる気がなくなってしまうのか。

これまでの自分はインフルエンザに罹った人のことを羨ましく思っていた。それは会社を1週間近く休めるからだ。急に1週間も休めるだなんて!若干ずる休み感すらある。自分だったら何してようかと考えるときもあった。しかし、いざ罹ってみると何かを行う気力がすべてなくなり、お風呂に入る動作すら異常に疲れを感じる。すっかりインフルの脅威を思い知った。もう罹りたくない。というか罹るならせめて会社のある平日に罹りたかった。なぜ正月なのか。おかげで12月30日~1月2日はずっと家にいた。

 

そして困ったことに、この時期は単なる休日ではない。いつもより面白い特番が多いのだ。よって、テレビっ子である自分はひたすらいろんな番組を眺めていた。つまり、寝れないのである。普段の平日ならどうでもいいワイドショーばかりなので気軽に寝れるものの、特番のバラエティはできるだけリアルタイムで目撃したいという欲があって、だからずっと頭痛いなーと思いながらテレビの前に張り付いていた。それに寝ようとしても鼻詰まりがひどく、あまり気持ちよく寝れない。寝れないとどうなるか。そう、テレビを見るのである。結果、朝から晩までずっとテレビを見ていた。インフルなのに。寝る時間を削ってまでして。ほんと最悪のタイミングでインフルになった。

 

他にも初めての経験がある。熱が39度近くになった。38.9度。記憶の中でこんなに高熱になったことはない。39度は越えなかった。予防接種のおかげか。どこかで予防接種は2か月超えたら効能が無くなるという噂を聞き、ちょうど10月上旬に予防接種したので若干心配したが、予防接種を受けずにインフルエンザに罹った人の話を聞くと、40度に近い高熱を発したことが多い印象なので、やはり予防接種をしておいてよかった。

 

予防接種しておいてよかったとは思うが、やはりかかるときはかかるのだと今回の件で分かった。では、どこから貰ってきたのか。

そもそも12月は身体の調子が悪かった。会社でも周囲の人がよく咳き込んでおり、うつされたら嫌だなと思っていた12月上旬ごろ、咳き込むことが多くなり、次第にのどの痛みも出てきた。なので近くの診療所へと行った。

確か去年もこの時期に行っており、その時、若い医者にこう言われた

「毎年、この時期に同じような症状の風邪をひいてますね」

なんだか恥ずかしかった。

当然今までのカルテが電子化されており、実際に見てみると10~12月に確かにここの診療所へと来ていた。処方される薬も大体同じ。なので、その時も同じような薬を処方された。今回も同じようなことが起きるのかと思い、すこし行くのをためらったが、いざ行ってみると今回はベテランで且つ、ここの診療所の所長である医者だった。

その所長は信頼に足りえる人だ。行くたびに毎回しっかりと診療してくれる。そして、薬以外の風邪の予防方法などを教えてくれる。そんな医者に今回初めて言われたことがある。「インフルエンザの検査してみましょうか」

毎回、診察前に軽いアンケートに答えるのだが、そこには、インフルエンザの検査を希望しますか?という項目もある。自分はこれまでずっと希望しないにしていた。それは決して高熱が出たわけではないからだ。インフルエンザといえば高熱であり、自分の症状はそれではないから、インフルではないだろうと思って今まで検査を受けてこなかった。それにこれまで一回もインフルに罹ったことがないのだからまさか自分が罹るとはとも思っていた。しかし今回はインフルエンザが流行しだした時期ともあって、検査を勧められた。

今まで検査をしなかった理由として、もう一つ理由がある。なんとなく怖いのだ。

どういう検査するかわからなかったし、また、自分はインフルなんだと認識した瞬間からより症状がひどくなりそうだからだ。

インフルエンザの検査は綿棒のようなものを鼻の奥へと突っ込み、10回ほどこすることで粘膜を採取し、専用の液体に漬け反応を見ることで行う。液体に漬け数分経つと、線が浮き出てくる。その線が1本だと陰性、2本だと陽性だ。このようなことをベテランの医師はちゃんと説明してくれる。そしてこの時は1本だった。錠剤をいくつか貰い、診察は終わった。この薬をちゃんと飲めば治りますと言われた。そしてちゃんと用法・使用量を守って飲んだ。回復した。が、正直咳だけ少し続いていた。でもそれはいつか治るだろうと思ってそのままにしておいた。咳は2週間ほど続いた。そして明くる日、急激に強まった。のどの痛みも再来した。なのでもう一度診察所へと向かった。

 

12月上旬と同じ受付の人に、12月上旬と同じように診察券を渡し、そしてアンケート用紙を貰った。今回はインフルの検査を受けることにした。前よりも風邪の症状がひどかったし、それに検査の内容を知っているからだ。やはり一度体験しているともうなにも怖いものはない。

アンケートを提出すれば、あとはもう診察の順番を待つだけだった。しかし、なぜか受付の人から呼ばれ、こんなことを言われた。

また、風邪をひいたということですか?」

またってなんだ、またって!頻繁に風邪をひく軟弱野郎で悪かったな!

12月30日午前中のみの診断で、人が結構いたため、事前に症状を押さえておきたかったのだろうが、「また」という言葉にひどく精神を痛めつけられた。ただでさえ頭が痛いのに!

 

 

名前を呼ばれたので、いざ診察と思ったが、廊下でもう一度待たされた。そして看護師によりアンケートをもとにした症状の確認と、インフルの検査を本当に実施するか確認された。

この時、熱は36.2分であり、インフルは普通高熱のため、たとえもしインフルであっても陽性反応が出ないのではという懸念があるらしい。

ここで自分は上旬の時のことを思い出した。あの時も平熱だった。しかし、医者の勧めでインフル検査を受けたのだ。なのになぜ今回は本当に検査するか確認されるのか。検査自体も比較的容易にできるはずだ。もしかして検査キットが少ないのか?というかこの時はあまり思考を働かせたくなかった。なぜなら頭が痛いから。それにどうやらインフルのウイルスが多ければ、熱がなくとも陽性反応が出るらしい。しかし、あまりにも陽性反応出るかわからないですと言われたので、「じゃあ、検査しない方がいいですか?」と聞いてみたところ、「検査した方がいいと思います」と言われた。

なんだったんだこのやり取りは!

アンケートに検査するって書いてんだから四の五の言わずに検査してくれよ!

こっちは頭が痛いんだ!

 

とりあえず、インフルの検査結果待ちとなった。

そしてついに医者に呼ばれた。こないだのベテラン医師ではなかった。その医者に開口一番こう言われた。

「残念でした。インフルエンザです。」

残念でしたってなんだ!

 

初め、診察所に来たときは、なぜもう一度来たのかと疎まれ、インフルの検査も実施するかなぜか何度も確認され、いざインフルだとわかったら残念でしたとクイズ番組で不正解だった時のような反応をされ、インフルの薬以外に変な思い出をいっぱい持ち帰る羽目となった。

 

とりあえず、健康でありたい。

33.「京都水族館」

京都駅のすぐ近く、京都タワーを西に20分ほど歩くとえらく広い公園があって、そこに颯爽と存在してる。

 

めっちゃオオサンショウウオ推してくる。

入口入ったらまずオオサンショウウオがいる。これでもかってくらいいる。そしてみんなガラスのとある一点めがけて群がっているため、モンスター映画とかに出てくる肉食獣たちがいまにも人間を食べようとするみたいな感じで怖い。ジュラシックワールドみたい。

そしてなぜか1匹だけ別の水槽に隔離されている。

理由は不明。なんか可哀そう。

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昔、ニュースで鴨川が氾濫したときに、岸部にオオサンショウウオが流れてきた映像を見たことがある。だとしたらこの水族館にいるのは全部地元産なのかな。

いつか野生のオオサンショウウオ見てみたい。

野生のタヌキは見たことある。京都でも地元でも。

しかも同じ年に。

そしてその年は確かタヌキを主人公にした森見登美彦さんの『有頂天家族~2代目の帰朝~』も出版されてて、(この本はすごい面白いし、アニメも面白かった)なんかタヌキがらみのことばっか起きる!これはきっと運命なんだ!とか思ってた。

しかし、その後は特に何事もなく、タヌキも別にそこまで好きじゃないことに気づいた。

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京都水族館は、最初は水深200m付近の生き物から始まり、進むごとに徐々に深海生物の展示へと移っていく。

それはそれでいいのだけれど、やっぱり新江ノ島水族館の「こっちも深海に潜っていく感覚」を味わっちゃうと、物足りなくなる。

 

しかし、他の水族館よりも生き物との距離が近いかも

 

 

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眠そう

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あと珍しいものも展示していた。

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夢でも現実でも白い蛇を見たら宝くじが当たるとかは言うけれど、白いナマコはどうなんだろう。

でも実際いいことはあった。

ピノを数年ぶりに買ったら☆と♡の両方が入っていたのだ。

確率は726分の1らしい。

白いナマコを見たおかげだ。

 

嘘だ。

珍しいピノ引き当てたのは白いナマコ見る前だから関係ない。

だからまだ白いナマコを見た恩恵は授かってない。もしからしたら来ないかも。

来ることを願っている。それか気づいてないのか。

 

そういえばこの時鴨川では鴨をめっちゃ見た。

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京都水族館の近くには大きな鉄道博物館もあるし、

広い芝生もあってたくさんの人が遊んでいた。

家族連れで来るとめっちゃいいかも。

 

https://www.kyoto-aquarium.com/

32.「新江ノ島水族館」

神奈川県江の島、その砂浜にドンと構えた水族館。

 

中学時代からずっと行きたかったとこにこの夏ようやく行けた。

中学野球部時代、毎年の正月1月7日に新江ノ島水族館付近の砂浜から江ノ島にある神社に向かってのマラソンがあり、だからここをずっと横目にしながら走っていた。水族館行きてえなと思いながら走っていた。江ノ島に渡る橋に吹く風は、めちゃくちゃ強くて寒かった。

 

江ノ島は毎年なぜかしらドライブに来ている。しかし、ここには来れてなかった。

去年、ついにここを目的に遊ぶ約束をしたが、出発が遅れ、江ノ島への到着は16時ごろ、ちょうど閉館時間が迫っていた。まだ間に合うと思ってみても、その日はなんと地元の花火大会で、江ノ島駅付近の人込み渋滞に巻き込まれて結局行けなかった。代わりに花火を見ようと思っても天気が悪いからいいやとなり、なぜだか鎌倉へと向かった。案の定大雨に降られた。江ノ島も大雨とのこと。花火見ている人は可哀そうだねーとなったが、そもそもこっちも目的全然果たせてないから言えたもんじゃない。

だがしかし、今年ついに行けたのだ。嬉しい。

ちなみに何年か前から江ノ島来るたびに生シラス丼を食べたいと提案はするが、その願いは未だに叶えられていない。

 

入口入ると、2階に運ばれる。なぜ最初に階段を上らされるのか。1階始まりでいいのに。しかし、これには理由がある。

海底200m付近に棲む生き物から始まり、徐々に深海生物のゾーンへという展示の仕方はたまにあるが、ここではお客さんにも徐々に潜っていく感覚を味わってほしいということなのか、コースはずっと下り坂で、ゆっくりと下りながら進んでいくと徐々に周りの様子も怪しくなり、「やべえ、どんどん潜っちゃってる!」とほんとに深海に行くような感覚に陥る。その臨場感が楽しかった。

めっちゃよかった。

 

可愛い、吸盤でくっつく変な奴。フウセンウオ。

でもたまに水族館なんでそんな密集させちゃうんだよぐらいのやつがあって、これがそれだった。

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ニモとドリー

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ここの子ガメがとても小さな水槽内に入れられてて可哀そうだった。

子ガメをどういった水槽の中に入れるかが結構水族館の性格が出るのかも。

でもスペース的にしょうがないのかも。

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ここには他にでかい水槽があって、そこで職員さんによるエサやりパフォーマンスや

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当然イルカのショーも。

ここではその時々によって、調子のいいイルカにひらすらジャンプをさせるみたいで、ほんとにめちゃくちゃにジャンプするので見てて楽しかった。

また、ショーの客席は海や江ノ島も一望できる素晴らしい眺めでそれもよかった

誕生日の人はショーの時にアナウンスで祝ってくれるサービスもあるため、そういう時にいいのかもしれない。小さい子供も大きい友達も関係なく祝ってくれる。

周りのお客さんも祝ってくれる。ただ呼ばれるだけのため、そこまで恥ずかしくもない。

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イルカショーの近くに触れ合いコーナーもあり、ここは充実していて楽しかった。

映画「ファインディング・ドリー」では地獄の風景として描かれていたけど

やっぱり触れ合いコーナーに職員さんがいて、触れる生き物も多く、ちゃんと生き物の説明もあってよかった。とても賑わっているし、みんなで譲り合って楽しめるというのが良い。

たまに職員さんの監視もないままにただ雑然と存在しているだけのコーナーがあるからそういうのはよろしくない。なんの生き物がいるかも分からないのはやばい

でも大体そういうところはヒトデかウニぐらいしかいない。あとは高速で泳ぐ小魚。

 

他にクラゲめっちゃ展示しているところがあって、そこではクラゲショーもやっていた。

プロジェクションマッピングを用いたショーらしく、幻想的な明かりでクラゲをいろんな色に変化させたり照らしたりするのかなと思いきや、壁にクラゲ映してた。

いや、クラゲも光らせてたけど

見る場所が悪かったのかも

まあでも幻想的ではあった。

 

 

ここで売ってるアイスは微妙だったかも。

見た目変なドリンクか食べ物かなんかが売ってて、それを買った友人は1口目で残してた。見た目やばいのに意外と美味しい!だと思ったら、全然まずかったパターンだった。見た目やばいのに意外と美味しい!を目指して商品開発頑張ってほしいです。

 

水族館出てもすぐ近くに海あるし、ちょっといけばすぐ江ノ島だし、鎌倉も近いしでいろいろ遊べるとこがあって、やっぱり江ノ島は良かった。

 

そういえばこの日は先に鎌倉に行って、お店で流しそうめんを食べてから来たんだった。去年とは逆だ。江ノ島からの鎌倉じゃなくて鎌倉からの江ノ島

 

もっと昔には、江ノ島の砂浜で花火したり、スイカ割りもしたことあった。

楽しかった。

 

書けば書くほどいろんな思い出が蘇ってくる。

 

またここでマラソンもしたくなった。

 

https://www.enosui.com/

31.「鴨川シーワールド」

千葉の東にある。

 

入口入ってしばらくすると、亀の水槽が見えてくる。

水族館は海に隣接しており、亀はまるでその海に脱出せんばかりに何度も水槽から身を乗り出している。その風景を見ると映画「ファインディング・ドリー」とか思い出して「海に出させてあげたい・・・!!」とかいう絶妙な気持ちになっちゃう。

 

シャチや

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アシカの

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ショーが盛沢山だった。

イルカのショーは家族設定の物語形式だったはず。

 

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ペンギンもいっぱいいてたくさん叫んでた。

 

 

映画「ファインディング・ドリー」が好きだから、カクレクマノミナンヨウハギがいるとつい写真撮っちゃうけどここはニモがいっぱいいた。

写真で見ると怖い

それにこっちが求めてるのはこういうことじゃないんだよなってなる。

サンゴ礁やイソギンチャクの中にいる様子が見たいのに。

シマウマ理論なのかも、いっぱいいることで固体の判別を難しくするみたいな。

ちなみにこれがほんとにカクレクマノミかは怪しいところ。

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行ったの2、3年前ぐらいだからもうあんまり覚えてない。

 

入口と出口はおなじところのため、帰り際に再びあの亀の水槽を見ることになる。そしてその亀の様子を見て、再び絶妙な気持ちになってここを去ることになる。

 

http://www.kamogawa-seaworld.jp/