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54.「2023年に読んだ本」

今年もそれなりに本を読んだ。実際、読書メーターというアプリで読んだ本の記録を残すようになってから一番本を読んだ年だと分かった。正直そんな読めなかったなと思っていなので意外な結果となった。一昨年ぐらいから仕事が多忙となり、趣味に割く時間の抽出が難しくなってきたうえに、今年は私生活においてもぐったりするようなことが起きて、それによってとりあえず土日は一人でいたいと思うようになり、そうなると読書の時間が増えて、結果として一番本を読んでいたのだろう。あまりよくない結果の表れな気がする。年末に近づくにつれ、久しぶりの知人からも誘いが増えるようになり、メンタル休めたいという気持ちを抑えつつ遊びに行くと実際は楽しいし、結果として元気になるので来年は読書の時間を減らして積極的に遊びに出掛けようと思う。

 

実際何冊読んだか計上してみると27冊読んでた。読書メーターは250文字までの制限があるので思いのまま書きなぐろうと感想を書こうと思ったが、去年の後半に読んだ本の感想が下書きのままだったのでそれも書く。

 

『三体X 観想之宙』宝樹

三体の3作目は時間経過が激しいのでその合間に何が起こっていたのか、三体好きの人がその期間の妄想を膨らませて形にした作品。しかし、その三体好きの人もプロらしい。故にちゃんとしているが、本家にはないまた別角度の突飛な展開が満載で面白かった。とはいえ独自のニュアンスが多分に含まれているのでやはり正式なものではないことを踏まえて読んだ方がいいかも。

 

銀河ヒッチハイク・ガイドダグラス・アダムス

交通道路の工事によって立ち退きを求められるのと同じく、宇宙の幹線道路的なものを作るために地球の立ち退き、というか消滅します宣言から始まる話。宇宙の真理は42

 

『爆発物処理班の遭遇したスピン』佐藤 究

変な生物作っちゃってやばいとか、爆弾処理しようとしたけどシュレディンガーの猫的な要素が働いてやばいとか、とにかくいろんなやばいがやばいまま最後までいくので面白かった。

 

『わたしたちが光の速さで進めないのなら』キム・チョヨプ

他人の信念には勝てない

 

『IT(2)~(4)』スティーブン・キング

読み終わった後の達成感がすごい。とにかく登場人物が多いので一度1巻目を読んだ時は覚えられずに諦めたけど、今回は主人公7人のキャラと職業をメモって読んだことで最終巻までたどり着いた。27年前の記憶が呼び起こされるところから話が始まり、最後は全て忘れていく。宮崎駿の「君たちはどう生きるか」との親和性を感じた。思い出は全てなくなるけど、確かに冒険した証である石を持って帰るという描写の分かりやすさがジブリは良かった。「IT」もそう描かれていたかもだけど。

 

ブルデューディスタンクシオン』2020年12月(NHK100分de名著)』岸 政彦

趣味嗜好や恰好は育った環境で決められてしまう的な

 

『殺しへのライン』アンソニーホロヴィッツ

作家であるホロヴィッツ自身が主人公となり、元警官のホーソーンとコンビを組んで事件解決するシリーズ第3弾。今回はシリーズ第1弾の刊行を記念して離島で開かれる文芸フェスに赴いたら殺人事件が起きてしまったという話。相変わらずホーソーンは嫌な奴だけど、それはあくまでホロヴィッツから見ただけであって、他の人とは仲良くやっているという新たな視点も描かれていた。

 

『言葉の展望台』三木 那由他

あるある

 

『三体0【ゼロ】球状閃電』劉 慈欣

三体よりも前に書かれた作品であり、三体と直接的な関係はない。

とはいえ作中では今でいうマルチバースを主に描いており、ある種三体世界ともマルチバースとして繋がっていると言えるかも。

 

そして誰もいなくなったアガサ・クリスティー

普通に面白すぎ

 

十角館の殺人綾辻 行人

本ならではの面白さ

とはいえ漫画化もされているみたいだし、2024年以降にはドラマ化?されるみたい。しかし、本ならではの面白さが表現された作品なので本を読んだ方がいい。

 

『爆弾』呉 勝浩

山手線のどこかに爆弾を仕込んだらしいという真偽不明の情報をもとに犯人と警官がひたすら取り調べ室でやり取りする話。かと思ったらたまに一般人の描写が入る。これがいらなかった気がする。しかし取り調べ室のやり取りもあんまだったかも。

 

『浮遊霊ブラジル』津村 記久子

地獄で働くOL的な話が面白かった。全然違うかもだけど

 

『すべてがFになる』森 博嗣

SEになったことで色々と理解が進んだかも。

面白かった。

 

『ミッキー7』エドワード・アシュトン

人類を代表して危険なミッションに挑むことになったミッキー。基本死ぬ想定なので、コピー人間を作成しておき、死んだら死ぬ直前の記憶をコピー人間に移植して、次なるミッキーとしてミッションに挑んでいく。それを繰り返しながら数多くのミッションをこなしていたが、たまたま生き残ってしまった7人目のミッキーを主人公とし、8人目のミッキーと鉢合わせ内容にする話。それ故のタイトル。

面白そうな設定だなと期待してたけど、あんま面白くなかった。基本、ミッキー8や周囲の人間にバレないようにするのがメインだと思っていたけど、そこで特段手に汗握るような展開もないし、笑うような展開もないのがなんだかなと思った。

パラサイトのポン・ジュノが映画化するらしい。それは楽しみ。映画のタイトルが『ミッキー17』で思いっきり脚色する気満々であり、パラサイトにもあったドタバタコメディテイストがめちゃくちゃ似合うと思うので思いっきりやってほしい。

 

パンとサーカス』島田 雅彦

ディパーテッドもとインファナル・アフェア的な面白い展開が続くけど、終盤はキャラの思想を超えて今の日本の政治に対する作家の主張がひたすら述べられている感じがして冷めた。

 

ダークタワーⅠ ガンスリンガースティーブン・キング

キングが30年近く?かけて創作したシリーズの第1弾。キングが作った全ての作品はどうやらこのシリーズに繋がっているっぽい。とりあえずひたすら追いかけっこしている。

 

ゴールデンスランバー』伊坂 幸太郎

偶然が過ぎるけど面白い

 

『純色幻視行』恩田陸

船上ミステリーテイストで創作論が述べられていた。

とりあえずプロの作家がやっぱすごいなと思った。

 

ダークタワーⅡ 運命の三人 上下巻』スティーブン・キング

森の中をひたすら歩くだけの描写が50pぐらいにかけて描かれたりするけど、なお読ませて来る筆力の高さの凄まじさたるや。

あとファンタジーだと思って読むと、むしろ1950年代や1970年代のアメリカを舞台として描かれるのでなんか面食らった。

 

『モノマネ芸人、死体を埋める』藤崎 翔

発想は面白いけど、発送だけが面白かったなと言う感じ。

 

『日本語の作文技術』本多 勝一

長い述語を先に持ってきて、短い述語を後に持ってくるとしっくりくることを学んだ。

 

『三体』劉 慈欣

改めて読み直すと無駄のなさに驚く。

 

『偽りなきコントの世界』岩崎 う大

かもめんたる目線のキングオブコント振り返り。

 

『会話を哲学する コミュニケーションとマニピュレーション』三木 那由他

理解しやすい。

 

『自意識とコメディの日々』オークラ

当時の企画の意図がたくさん書かれているの助かる。

 

『三体Ⅱ 黒暗森林 上下巻』劉 慈欣

やっぱり最高に面白い。

そして最初に読んだ時は存在する意味の分からなかったシーンの意図もなんとなくわかった。

 

『Day to Day』

コロナ禍当初の2020年4月~2020年7月に企画された多くの作家によるリレー形式の短編集。コラム形式で時事を書いている作品もあれば、完全フィクションで好き勝手に書いている人もいるけど、なんとなく死傷者が2桁に突入して日本中が不安でいっぱいになった頃かなとか、再度緊急事態宣言が発出された頃かと、その時の世間の様子がなんとなく伝わってくるので、ある意味後世にとっては万葉集などと同じ分類としてコロナ禍を振り返る貴重な文献に成り得ると思った。

 

『「つまらない」と言われない説明の技術』飯田 英明

兄とは全くの異業種だけど、兄の本棚から拝借した。

どの業種でも悩んでいることは同じっぽい。

 

『ナイフをひねれば』アンソニーホロヴィッツ

マジでこのシリーズを毎年の楽しみにしている。

今回も面白かった。

ホロヴィッツ自身が主人公なので、作家目線でしか話は語られないけど、読み終わった時には確かに謎解きのヒントはたくさん散りばめられてたな~となる。

 

ダークタワーⅢ 荒地 上巻』スティーブン・キング

主要メンバーが揃うけど、相変わらずずっと森の中を歩いている。

話が飛び飛びだったり、急に変な話が差し込まれるのでついていくのに精いっぱい。しかし、読みごたえはある。

 

『言葉の風景、哲学のレンズ』三木 那由他

2人きりの時は普通に会話するのに、3人以上いると冗談しか言ってこないやつの正体が分かった。

 

 

なんか読書メーターの方がもっと感想書いてることに気付いた。