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38.「2018年に読んだ本の感想」

2018年に読んだ本の感想

※敬称略

 

磯崎憲一郎鳥獣戯画

 いつの時代も大変

 

フィリップ・K・ディックアンドロイドは電気羊の夢を見るか

映画面白い、続編も

 

③今村昌弘「屍人荘の殺人」

 密室謎解きとしては面白かった。たが、密室になる理由の根本原因が明かされなかったのが不満点。そこがむしろ一番最初に謎として印象が強かったから尚更。まあそれ自体は密室ミステリーとは何も関係ないからしょうがないっちゃしょうがない。また、このキャラがこういう目にあうのかという点も楽しめた。映画も見よう。

 

④陳 浩基「13.67」

めちゃくちゃ面白い、ミステリーやらサスペンスの短編集。1人の警察官の人生を軸に、遡りながら、節目節目で担当した事件が描かれていく。だから当然死ぬわけないが、中盤の銃の打ち合いシーンはもしかして死ぬんじゃないかというドキドキ感も味わった。どの作品 も趣向が違いつつ、また香港の歴史もかいつまみながらなので、警察体系が変動する中で葛藤しながら事件の真相に迫る姿がよかった。

 

西加奈子「ふくわらい」

この世界とはなにか

 

綿矢りさ勝手にふるえてろ

映画面白かった 

 

⑦今村夏子「こちらあみこ」

一途。 

 

⑧今村夏子「ピクニック」

フーターズ 

 

⑨今村夏子「チズさん」

孫。 

 

綿矢りさ「仲良くしようか」

仲良くする。 

 

ジェイムズ・P・ホーガン「星を継ぐもの」

みんなが知ってるこれは実は・・・系。面白かった。SFは設定の理解が難しいものの、合理的な説明を着実に積み上げてからのぶっ飛んだ展開ってのは面白い。ほんとにこうなんじゃないかと思ってくる。 

 

吉本ばなな「白河夜船」

眠い。 池袋の梟書茶房で買った。

 

角田光代対岸の彼女

 団地に住む婦人同士のバチバチ争いかと思ったら、少しずつ互いを理解し交流していく話だった。バチバチ争いによる阿鼻叫喚が見れるのかと思ったら違ったけども交流を丁寧な描写で描いていてこれはこれで面白かった。

 

⑭コルソン・ホワイトヘッド「地下鉄道」

アメリカの黒人奴隷が秘密裡に運用されている地下鉄道に乗って逃亡する話。道中様々な街に潜伏し、時には長く住むことも。街ごとに特色が異なり、ある意味ワンピースに近いかも。悲しい伏線回収もあった。 

 

カズオ・イシグロ「私を離さないで」

ある学園での話。自分たちは何のために育てらているのか、その目的に徐々に気付き、静かに運命を受け入れる者や必死に抵抗の術を探るものが出てくる。残酷な運命に抗うための優れた方法は、苦しい状況下でもそれを凌駕する楽しみを見つけ、見せつけることなのかも。 

 

宮部みゆき「過ぎ去りし王国の城」

偶然見つけた絵画の世界に入り込んでしまうファンタジー。 

 

⑰草野原々「最後にして最初のアイドル」

全く想像だにしてなかったゴリゴリのSF展開。初めはアイドルを目指す者たちのライバル関係等が描かれ、主人公は悔しい気持ちを抱いたり等さもふつうのアイドル成長物語ですよって感じだった。が、急にSFへと展開していった。「会いに行けるアイドルではなく、会いに行くアイドルになったのだ」みたいな表現があって、これだと前半はファン目線、後半はアイドル目線と主体が変わっており、後半もファン目線でのキャッチコピーの方がいいんじゃないか?とすごく疑問に思ったとこがあったが、これとは関係なく話は面白かった。想像と全く違かったという変な読書体験をした。

 

松尾スズキ「もう「はい」としか言えない」

男がひたすら悲惨な目にあっていく。 

 

⑲宇佐美まこと「骨を弔う」

結末の手法がサラバと同様だった。が、グッとは来なかった。小学校の時に土に埋めた人体の標本の骨。しかし、それが本当の人体の骨だとしたら・・・。今はもう離れ離れになったあの時の5人組が徐々に集まり、当時を回想していくという流れは面白いものの、あんま覚えてない。

 

高山羽根子「オブジェクタム」

祖父が新聞作ってる。 ストーリー性ではなく表現で訴えてくる作品なのかも。

 

西加奈子「サラバ」

前回読んだ時から2年経って、今もう一度読んだらどんな気持ちを抱くのか確かめたく読んだ。 2年前に読んだ時のように衝撃を受けるようなことはなかったが、違う感想は抱いた。主人公にとって「サラバ」という言葉は友人との合言葉であり、人生の楽しかった一瞬を凝縮した言葉であり、唱えるだけで安心する魔法の言葉である。自分にとってこの「サラバ」に相対する言葉はあるのか?それを投げかけるような小説だった。