我が家のお年玉は、お手玉が出来た回数で金額が決まります。
3つのお手玉1周で500円。
始めて5年経ちましたが、まだ5回が限界です。
それに比べて兄は昔から何十回と出来るため、とても尊敬しています。
そんな兄はいつからか次のステージだと言って松明、包丁と年々危険なものを扱いだし、ついにはニトログリセリンが入った玉で挑戦しました。
曰く、少しの衝撃で爆発するから絶対落とせないとのことです。
ですが、僕は兄を信じています。
なぜならどんなものでも成功させてきたのだから。
年々増加する兄のお年玉の額がこれでまたどれだけ跳ね上がるのか、今からとてもワクワクです。
いよいよ兄が一投目を投じました。
すると鋭い破裂音が耳を貫き、空からは赤い雨が降り、次第に周囲は暗闇に包まれました。
まだ陽も玉も落ちてはいないというのに。